21/07/06 11:22:57.75 zxIOBEeK0.net
>>593
それは結局作品の内容そのものではなく、立ち位置の「設定」を愛でているようなものだね
演劇ファンで言うならリアリズム病のような人種だろうか
文学作品では、ブッカー賞をとった大作家でも、人物が記号的だの要はキャラが立ってないというのが
作品批判が挙がることもあるし、こういう人物を生み出したってことで作品が高く評価されたりするけどね
まあ「そんなくだらないもの」とされていた時期があった漫画故の事情っていうのも
権威主義的な人種を生み出す背景になっているのかもしれない
漫画って表現手段として自由がきき柔軟性があるのが強みで、純粋に楽しい作品から
ショパンコンクールについて思う所があった者としては溜飲が下るような作品みたいなのまで
いろんなものが生み出せ
(もっともその自由さは安易に都合のいいお話の世界を生み出せるとい欠点にもつながる)
設定権威主義は表現手段としての漫画の良さと相容れないのでは
いずれにせよ、私は萩尾さんが漫画家としての能力に優れているとは思うけど
幼さも感じるし実際大泉本で露呈した幼さとほかのネックとの一致感がある