21/06/29 18:32:21.61 hT836CpQaNIKU.net
>>466
私も萩尾さんと一緒に「なに言ってるんだこの人」って、増山さんに対して思ったよ。自分に自信がないとなかなか言えないセリフ。これもただの若気の至りなんだろうけど。
でも、萩尾さんが距離を置かれて心身に不調をきたすほどの存在感を竹宮さんに感じていたのなら、「大切な友達が作家としての情熱を傾ける物凄く大切なテーマ」に対する配慮が皆無なのが不思議なんだよね。
竹宮さんへの「複雑怪奇な愛憎」と考えるよりも、(大泉本にはあえて書かなかったけど)大好きな増山さんに置いていかれた寂しさ、とか、自分に不当な言葉を投げつけて親友を奪っていった相手への憎悪、と捉える方が、人間心理的には自然かもしれない。竹宮さんが増山さんに言った「あなたを萩尾さんにとられたくなかった」という、もしそのままのことを言われたとしたら、普通は逃げ出したくなるよう発言とも合致するし。
でも、50年前のことを、いまも整理せずに墓碑銘たてて再度埋め立てするほど大切に抱いていたい萩尾さんは、増山さんへの感情も竹宮さんへの感情も全く整理できていなさそうだから、「大泉本には書かなかった」って訳じゃないのかなって思うけど。