21/03/09 23:19:47.23 bQthRRlOd.net
ここのスレや、アマのレビューとか見てても、終わり良ければ全て良し、の真逆を地で行ったという印象。
連載中から賛否両論あったし、私自身、途中からセイのキャラには正直なところ食傷気味だった。
定石だろうが何だろうが、普通に王道に、総司の子供エンドだったら、賛否両論あれど、長年の読者達をここまで愕然とさせたり、強烈な拒絶反応を抱かせたりせずに済んだと思う。と言うか、これが少女漫画である以上、私はその定石が見たかった。
そこに至る過程をどう描いてくれるか、それを楽しみにしていたのは事実。まあ見事に全て裏切られたけどね。
土方エンドが譲れないのなら、例えばYASHAの最終決戦前夜にルー・メイが、静(あ、これもセイだ)の壮絶な孤独に胸を打たれて『(好きなのはケンだけど)これは同情。でも同情って捨てたもんじゃないと思うの』みたいなことを言って、静と情を交わす場面があったよね。何でああいう風に描けなかったのかと、つくづく思う。
●的には、土方との行為は合意の上でも一ミリたりとも感情は無い、らしいけど、何だよそれって話。
だったら、愛ではないけれど、ただ独り残され死地に向かうかつての上司であり同志である鬼副長の孤独に胸を揺さぶられ、闘いの中で死ぬことが出来なかった最愛の人の無念、かつての同志達の姿までもがそこに重なり、同情で抱き締める、とかの方が良かった。
ヒロインの懐の広さ、包容力、情の深さ、同志達の無念を背負って新時代を生きて行く女としての強さやしたたかさ(良い意味でね)を、もっと掘り下げる描き方をして欲しかったよ。
長文で失礼。
書いてたら止まらなくなったわ。