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とにかくモテた20代「立っているだけで20万円」
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そのビジュアルから、ネットでは「ハーフかも」というウワサが
出ているが、「実家は農家で純日本人」なのだそう。高校卒業後、
上京し専修大学経済学部に進学したが、周囲に勧めれるままに
俳優の道へ進んだ。
「当時はとにかく女性にモテたんで、『大学の勉強なんて
やってられない』と中退しました。故郷の姉たちに
『3年間だけ遊ばせてくれ』とだけ知らせて、気ままな生活を
送っていました。東京の田町で荷役のアルバイトをしていたとき、
早稲田大学で演劇をやっている連中に『おまえ、顔がいいから
俳優になれ』『これを読め』と言われ、『面白そうだな』と
劇団四季でジャン・ラシーヌ(フランスの劇作家)作品の舞台に
立ったんです」
その舞台が後の若林さんの人生を大きく変えることになる。
「その舞台を観ていた三島由紀夫さんに『こんなに脚がきれいな
俳優を見たことがない』と。ある女優さんのリサイタルの、
『葵上(あおいのうえ)』という三島さん作・演出の舞台に
大抜擢され、若林光役を演じました。といっても何にも
できませんから、タキシードを着てほとんど立っていただけ。
それなのに、20万円いただいけました
(当時のサラリーマンの平均月給は3万円弱)。
『脚がきれいで20万円とはいい仕事だな』と思いましたね(笑)。
三島さんには銀座日航ホテルなどに毎晩のように
食事に連れて行っていただきました」