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高島屋であんたたちが喜びそうな展覧会やってる
建築家・坂倉準三と高島屋の戦後復興 ー「輝く都市」をめざしてー
URLリンク(kenchiku.co.jp)
会期
2021年9月15日(水)~2022年2月13日(日)11:00~19:00
※新型コロナウイルスの感染拡大状況等を踏まえ、臨時に休館日・開館時間を変更する場合があります。
休館日
月・火曜日・年末年始(12月27日(月)~2022年1月4日(火))
会場
高島屋史料館TOKYO 4階展示室
(東京都中央区日本橋2-4-1)
概要
高島屋創業190周年を記念して開催する本展では、建築家・坂倉準三(1901-1969)の仕事と高島屋の戦後復興を紹介します。住宅や公共建築、そして都市デザインまで手がけた坂倉が、高島屋と深い関わりがあったことはあまり知られていません。そればかりか、坂倉の高島屋での仕事が、彼がのちに取り組んだ日本の都市デザインを代表する渋谷「東急会館」(1954)や「新宿西口広場・地下駐車場」(1966)へと接続していくことは、多くの人に新鮮な驚きを与えることでしょう。
坂倉と高島屋は「パリ万国博覧会日本館」(1937)の仕事を通して出会い、関係を深めていきます。戦後間もない「高島屋和歌山支店」(1948)は小規模な木造建築ですが、坂倉の都市的視点からなる商業施設の先駆けといえるもので、各階をスロープでつなぐ、斬新かつ近代的な百貨店空間でした。次に坂倉は、商業施設と交通空間の複合建築「高島屋大阪難波新館改増築(ニューブロードフロア)」(1950)に取り組みます。これは、戦災を受けた南海難波駅高架下の大食堂跡(地下部分)を、高島屋の売り場へと大改築する難しい仕事でしたが、坂倉は駅コンコースと百貨店を往来する人流を「谷川の水」の流れに見立て、複雑な動線を見事に処理しました。この成功がのちの「南海会館」(1957)につながり、百貨店業界、私鉄業界に存在感を示すことになりました。
本展を通して、戦後の高度経済成長と大衆消費社会に向かう中で、坂倉が高島屋と協働し、多くの人々が集まる百貨店という公共空間をどのように快適で美しい空間へと創造してきたか、そして、都市の日常風景をいかに豊かに形づくってきたか、その一端をご覧いただけると幸いです。