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標題:将来の琉球列島に関する天皇の考え
マッカーサー宛メモ
天皇の顧問の寺崎英成が、将来の沖縄に関しての天皇の構想を私
(シーボルト)に伝えるため訪れた。
寺崎は、天皇が米国が沖縄や琉球列島の島に軍事占領を継続することを
希望していると述べた。
天皇の考えは、そのような占領は、米国にとっても有益であり、
日本にも防護をもたらすことになるだろうというもの。
天皇は、そのような行動は、広く日本国民に受け入れられると感じている。
国民の間では、ロシアの脅威があり、また、占領が終わった後に、
左翼や右翼のグループの台頭もあり、かれらが事変を起こしかねないし、
それをロシアが日本の内政干渉のために利用する可能性もある。
天皇が更に考えるには、沖縄の占領(他の島の占領も必要かもしれない)が、
日本の主権は残した状態で、25年や50年間、
いや、更に長期間の賃借の形態に基づくものになるであろうということである。
天皇は、このような占領政策によって、
日本人にアメリカが琉球列島に関して恒久的な意図が無いように
思わせるのであり、他の国、例えば、特にソ連や中国が
同様な権利を要求することをそれによって止めさせることになるという。
手続きに関して寺崎が思うには、
沖縄や琉球列島内の他の島における軍事基地の権利獲得については、
日本と連合国の講和条約の一部にする方法よりも、
むしろ日米間の二国間の条約によるべきであるとする。
寺崎が思うには、連合国との講和条約の一部にする場合は、
かなり強制的な平和条約の様相になることが察しられ、
将来、日本人のことを同情的に解するなど危機的になるだろうと。
W.J.シーボルト(注・マッカーサーの政治顧問)
この天皇の「構想」には、沖縄の人びとの意志など
まったく考慮に入っていないし、
まして、天皇の名において大勢の市民が日本軍の盾とされ、
自決を強いられたことへの反省は微塵もない。
そこにあるのは、日本が最初に植民地化した島嶼への執着だけである。