05/01/12 19:01:35 r0I+2fWl.net
宮本直毅九段が、お伴の旅の宿でふと話しかけられた中での人物評の部分を
回想~列記した文章が、『橋本宇太郎の世界』にありました。
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呉 清源
石の運びは一見平明に見えるが、状況によっては疾風迅雷、一刀両断のすごみがある。
一局のうちこちらのヨミにない手を必ず打ってくる。彼の宗教にうちこむはげしさと
ともに碁に対する執念が神仏のように迫力があった。彼こそ昭和の棋聖であり、名人
である。もう一度十番碁を打ってみたい気がする。
木谷 實
正確無比のヨミでしかもねばりづよかった。私とはまったく正反対の棋風。名人に
なれなかったのが不思議なくらい。もっと時流にあわせてさらさら打てばタイトル
くらい楽にとっていたと思う。碁の癖があり凝りすぎるところがあった。しかし
それが囲碁三昧かもしれない。