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長尾二代戦記~完~
南部は再び長尾に合戦を挑んできたが、領地の半分を失った南部にかつての勢いはなかった。越軍を率いて白河の関を超え北上すること半年。南部家は滅亡した。
景虎は、今度こそ関東を平定しようと全領地から五部隊を編成。大将は景虎自身、長尾政景、柿崎景家、村上義清、飯富昌景であった。
五路から迫る長尾軍に対し北条氏康は、それぞれに軍勢を派遣するがかえって各個撃破の憂き目にあうと、疾風迅雷の長尾の進撃に屈服し、ついに関東を長尾の支配地とした。
その後、西進する長尾家の前に立ちはだかる大名を次々と従属または滅ぼし、入京を果たした。能登の畠山、米沢の伊達、上野の上杉らは長尾に臣従し、東日本は長尾の旗印のもとに統一された。
畿内と中国、四国を平定し、時に1557年惣無事令のもと日の本は、統一された。
為景が築いた越後の力を元に景虎は天下統一を果たした。こうして動乱の時代をかけぬけていった男たちの夢物語に幕が降りる。