17/02/12 22:37:30.13 vxDTTz3tQ
スーパーで買い物を済ませると、野良のゴーヤが赤ごっぱを抱えて寄ってきた。
いわゆる託児という奴だ。
私はにっこりとほほ笑むと、ゴーヤから赤ごっぱを受け取って家路についた。
野良のゴーヤは涙を流しながら、しかし嬉しそうにいつまでも私と赤ごっぱに向かって手を振っていた。
数日後、野良ゴーヤは憲兵隊に現行犯逮捕された。
連行される途中で、野良ゴーヤの公開処刑場の前を通らされたゴーヤは。
磔にされたゴーヤの中に自分の赤ごっぱの姿を見つけ、声を出さずにいつまでも涙を流し続けた。
終わり