16/09/22 20:09:23.50 WiZVfEGR8
>>396
その日、私が執務をしていると、嵐が執務室に入ってきてこう相談してきた。ちなみに彼女が当鎮守府のメンバーになったのは夏である。
「司令、すまん。効率的に強くなれるところがもしあったら教えてくれないか。俺、皆のためにもっと頑張りたいのに戦えるとこが少なくて困ってるんだよ…」
「なるほど。秋の作戦も激しくなるそうだから今からトレーニングしておいた方がいいな」
「それは俺も聞いてるぜ。前世では実力を発揮できずにグリッドレイ級にやられたから、せめてこっちでは活躍したいんだ」
「うむ…なるほど…どうしようかね…」
嵐は今でも前世において、グリッドレイ級の攻撃で江風や萩風たちと一緒にまとめて沈んだことを悔やんでおり、そのような悲劇を二度と繰り返したくないと以前から何度も私に語っていた。
私も彼女を強くするのには賛成だが、果たしてどうしたものか…。
ここでふと私にある考えが浮かんだ。あの赤ごっぱどもを標的にすればいいではないか。
元帥派の開発者曰くあのケースは46cm砲の直撃を食らっても壊れないそうだから爆雷ぐらい問題ないだろう。
それに赤ごっぱは何匹死んでも別に困ることはないし、演習のように手加減しなくてもいいのだから経験値も稼ぎやすいだろう。
こう思った私は嵐にこのように持ち掛けた。
「実はお前を鍛えるのにちょうどいい場所があるんだが」
「えっ?どこなんだ…?早く教えてくれ!」
「お前も知ってのとおり、私は駆除するために赤ごっぱを何匹も拘束してるんだが、こいつなら何匹死んでも困らないから標的にしていいぞ」
「ああ。ナメた潜水艦はぶっ飛ばさねぇとな。爆雷はいくらでもあるから問題ないぜ」
「よし。なら案内するからこっちに着いてきてくれ」
「いいぜ!!」
こうして私と嵐は赤ごっぱを閉じ込めてある部屋へと向かったのであった。