16/09/19 19:19:25.67 GVjLbD7SH
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私は素早く手を伸ばし、4号と8号をケージの中から掴み出した。
8号を足で踏みつけて逃げられないようにしてから、4号を掴んでケージの中の赤ごっぱ達に突き付ける。
「チィィーッ!?」「チィッ!チィーッ!!」
ミルクを飲んでいた8匹と、逡巡していた6匹もさすがに驚いてこちらを見る。
俺はそいつらに見せ付けるように、4号のアホ毛を力任せに引きちぎった。
「デギャァァァァァァァ!!!」
ゴーヤの体の中でも最も敏感な部位であるアホ毛を切られ、4号は肺から絞り出すような絶叫を上げた。
そいつをケージの中に放り投げ、今度は8号の方のアホ毛を切り落とす。
「チギィィーーーーッ!!!」
同じように泣き叫ぶ8号をケージに投げ入れた。2匹は切られた部位を押さえてのた打ち回っている。
残りの14匹はどうしたらよいかわからず、おろおろしているばかりだ。ここには高速修復剤なんてもんはないしな。
「でっちゃあああああああああああ!!!」「ちぎゃああああああああああああああ!!!」
「いっちゃあああああああああああ!!!」「いぢゃああああああああああああああ!!!」
2匹はいつ止むともしれず悲鳴を上げ続けているので、ちょっと気になった。
この部屋の防音設備なら多少泣こうが喚こうが外には音は漏れないはずだが、鎮守府のメンバーならともかく、
もし近所に聞かれたり、敗北・失敗続きで元帥派のアラさがしに躍起になっている愛護派の連中に聞かれたらさすがに体裁が悪い。
私はちょっとドアを上げて廊下に出て、そのまま近くの適当な部屋の窓を開け外に出た。
さて、耳を澄ましてみよう。
ふむ、何かかすかに音が聞こえるがほとんどわからない。部外者で赤ごっぱが騒いでいると気づく者などいないだろう。
これで一安心だ。心置きなく思いっきり悲鳴を上げさせてやるからな。
窓を開け、廊下を通って、再び部屋の中に入る。叫び疲れたのか、4号と8号の悲鳴はだいぶトーンが落ちていた。
よく見ると切断された傷跡をペロペロ舐めて癒そうとしている奴がいる。番号は「5」だった。野良ゴーヤなりの知恵といったところか。
残りの連中は何やらしっかりしてと言いたげにチィチィ語りかけ、慰めているようだ。だが2匹のショックは大きく、プルプル震えている。
これでほとんど私に反抗する気はなくなっただろう。だが、念の為とどめを刺しておこうか。
私は持ってきていた灰皿と煙草で一服した。そして灰皿の中にさっき切った4号と8号のアホ毛を入れる。
「おい、こっち見ろ。見ないと殺すぞ?」
赤ごっぱ達に声をかけてから、アホ毛にライターで火をつけると、アホ毛はメラメラ燃え出した。もう一つのにも引火する。
「デチィィィィ!!」「チヒィィーー!!」
泣きじゃくっていた2匹は、自分の大切な部位が燃やされている事に気づくと、叫び声を上げながらケースの壁面に取り付いた。
2匹は「でちゃあぶううう」と泣き叫びながら、拳でガラスの壁を叩き続けた。しかしそれも空しくアホ毛は燃え尽きて真っ黒な炭になってしまった。
「デヒィィィ…」 「デチィィ…」
壁面に取りすがったまま、2匹は泣き崩れた。 暫く2匹は「ちゃあぶううう」と泣き叫びながら、
拳でガラスの壁を叩き続けながら泣いていた。
だが私は更に追い討ちをかける。壁面を叩いている4号と8号の手に、上からたて続けに煙草の火を押し付けたのだ。
「デギャァーッ!!」 「デッチャアアアアアッ!!」
再び転げ回る2匹を見て笑いながら、私は赤ごっぱ達に言った。
「もうわかったな?私に生意気な態度を取る奴は容赦しないぞ、次はこれ以上の苦痛を味わわせてやる」
赤ごっぱ達は完全に縮み上がっていた。抱き合って目に涙を浮かべ「チィィ…」と怯えている。
アホ毛なしにされた4号と8号も、もはや私に抵抗する気力は消え失せたと見えて、
火傷した手を押さえたまま、「チッ!?…チッ!?」と鳴きながらペタンと腹這いになってガタガタ震えていた。
その態度は私の嗜虐心を大いに満足させた。さて次はどうやっていじめてやろうか。
私は煙草を吸いながらそのことをずっと考えていた。