16/09/17 23:16:15.20 y7cU5uoeJ
>>370
ありがとうございます。今日はもうちょっと続きます。
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その時、
「であっちゃあああああ!!ちっぎゃああぁぁぁぁっ!?」と悲鳴と泣き声が混ざった音をあげながら、
穴の中から赤ごっぱが何匹も飛び出して来た。このゴーヤの子供かな?
赤ごっぱは私たちには目もくれず、必死に親であろうゴーヤの体をしっかりしてと言いたげに揺さぶっている。
「チィチィチィ!」「チィチィチィ!」 「チィチィチィ!」「チィチィチィ!」 「チィチィチィ!」「チィチィチィ!」
赤ごっぱ達はもがき苦しむ母親を囲み、しっかりしてと言いたげにチィチィ鳴いている。
健気だが馬鹿な連中だ。さっさと逃げればいいものを。 まあこんな赤ん坊が軍人から逃げられるはずもないが。
私はそれを横目で見ながら、赤ごっぱ捕獲用に持ってきた大き目のダンボール箱を組み立てた。
完成するや否や赤ごっぱを片っ端から引っ掴んでダンボール箱に放り込んでいく。
「チィチィ!?」「チピィッ!」
赤ごっぱは抵抗する暇もなく段ボール箱に押し込まれていく。
ついでに懐中電灯を向け、巣穴をのぞき込むと案の定、まだまだ赤ごっぱ達がいた。
1,2,3,4・・・4匹か。ぶち込んだやつも合わせれば10匹を優に超えるな。よくこんなに産んだもんだ。
こいつらも有無を言わさず全員ぶち込んでガムテープで蓋をした。さすがに重い。
「デチィィッ…デギャ!!」
ついで親ゴーヤにもう一発蹴りをくれてから、ぶるぶる震えてうずくまっている子ゴーヤにも殴る蹴るの暴行を加えて動けなくしてやった。
赤ごっぱは私が激しく遊ぶからいいとして……まずは親と子だ。
携帯電話を取り出し、元帥派下部組織の浄化部隊へと電話を掛ける。
「もしもし、浄化部隊ですか。ゴーヤを捕獲したので引き取りに来てもらえますか」
連絡してしばらくすると、黒い軍服を着た浄化部隊隊員がやって来た。
「ご協力感謝いたします。オラぁ!とっとと入りやがれ珍獣が!!」
「デッ!?デチィーッ!!デチィーッ!!」
どこかに連れて行かれると悟った親と子ゴーヤは抵抗するが、あっという間に車の檻に入れられる。
「でっげえええええええええぇぇぇあがぢゃんをがえじでぇぇぇでぢゃああああああああああっっっ!!!」
赤ごっぱを求めて檻の隙間から手を伸ばすが、扉は閉められ、車は走り去っていった。
子供の事を心配している場合じゃないのにな。この後は長官の飢餓房で餓死するか、ゴーヤプリズンで強制労働されて死ぬか、ゴーヤランドに送られて殺されるかのどれかだ。
私と彼に蹴りまくられた苦痛に比べれば、楽には死ねないだろう。
さて、残るはあの騒がしい赤ごっぱどもだが……仮に解放してやったとしても、
こんな生まれたてのゴッパが野生で生きていくのは不可能だろう。
だったらさっさと母親の後を追わせてやるのが、せめてもの慈悲というものだ。