16/09/14 21:20:59.46 8hibcIP3R
睨み付けるサンドバッグ赤ごっぱを尻目に、私は部屋から出る前にあるものの準備をする。
それは「監視カメラ」だ。私はの知り合いが以前同様のことをして楽しんでいたが、途中で赤ごっぱに人間ピラミッドを作られて逃げ出されたという話を聞いたことがあるからである。
こんなに虐めやすいおもちゃに逃げ出されてはつまらない。そのために監視カメラを仕掛けることにしたわけだ。
妖精さんは家具コイン2000枚で快く引き受けでくれ、10分しないで監視カメラが完成した。しかも小さな監視用モニターも作ってくれたので、これでいつでもこいつらの様子を監視できるようになった。
私は妖精さんに褒美として休暇をやり、満足しながら執務室に戻った。これでこの部屋の中は隅々まで見渡せる。
サンドバッグ赤ごっぱは「うううぅぅぅぅ…うわあああああああああああん!!!ママァ…たちけてぇ…たちけてぇ…!」と泣いていたが、暫くすると泣きつかれたのか、眠ってしまった。
掃除当番赤ごっぱはまだ目覚めない。相当電気ショックが強かったようだ。まあこの程度では死なないのが赤ごっぱのいいところだから気にすることはない。
ひとしきり観察した私は、次にまた赤ごっぱを捕まえる場所を考え始めた。あの草原ならばすぐに捕まえられるが少々遠いなあ…などと考えていたら、急にある場所がひらめいた。
知り合いの提督がいる鎮守府内の緑地に野良ゴーヤが巣を作っているではないか。それに奴は中立派だし、別に反対はするまい。
そう思い立った私は、明日執務が終わったら向かうために準備を始めた。
続く