16/08/27 22:02:45.87 xIK/OKIhG
それから月日が流れたある日のこと。やらない夫元帥は偵察および破壊を元帥派下部組織の浄化部隊に命じていた。
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「みんな、もうすぐ着くぞ。対ゴ用の武器の準備は済んでいるか?」
「隊長、本当にこんなところにゴーヤの愛護集落があるんですかね?何にも聞こえませんが」
「…そうだな、おい黒崎、少し集落の偵察をしてみよう。お前の持っているドローンを飛ばしてみてくれ」
「はい」
「…もうすぐゴーヤの集落ですね…ってうわぁあああああ!!」
「どうした?!」
「た…隊長!ちょっとこれを見てください!!」
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彼らが目にしたのは、常人なら思わず目を覆いたくなるような、無残なものであった。
モニターには荒廃した集落じゅうに腐敗した大小たくさんのゴーヤの死体が転がっていて、
その中心にミイラ化した十数人の人間の死体が折り重なっていた…。
長い飢えと理想の板挟みに耐えられなくなった苦瓜教徒たちは頭がおかしくなり、ゴーヤ達を巻き込んで集団自殺を決行したのだった…。
これを浄化部隊は詳細に記録し、やらない夫元帥と長官のもとに提出した。
二人は即各種通信媒体にこれを持ち込み、連日各メディアではこの事件と苦瓜教、ゴーヤの危険性を何度もテレビで報じたため、
民間からのゴーヤと苦瓜教の好感度はどん底へと突っ走ることとなった。
完