16/07/30 22:47:41.88 WsIfwshJj
他の方のSSの設定を一部お借りします
ゴーヤプリズンキス島支所。ここでは数多くのゴーヤが強制労働に従事していた。
ここでの主な仕事は資源採掘と島の要塞化工事で、主に工事の方に多くのゴーヤが割り振られていた。
キス島は深海棲艦との戦争において争奪戦が繰り広げられている激戦地であり、これまでに数十回も
深海棲艦による包囲と守備隊の脱出作戦が繰り返されている。そのため島を要塞化して深海棲艦の包囲戦術に
耐えられるようにするというのが軍上層部の方針であり、工事を行うにあたり安価な労働力としてゴーヤが働かされているのだ。
「ぐすっぐすっ、痛いの痛いの……飛んでいかないよぉ」
ボロボロになった子ゴーヤが工事現場の一角でつるはしを振るっていた。
この子ゴーヤは一月前にここに送られたばかりの新人である。もっとも、死亡率が極端に高いので一か月たてば中堅ともみなされるが。
「オラァ!泣きこと言ってんじゃねえ。てめえら社会のごみ虫が唯一世の中に貢献できる場所だぞここは。
キス島要塞が完成すれば我々は北方海域における制海権を確保できるんだぞ。まあ、お前らにこんなこと言っても理解できねえか。
とりあえずもっと働けえ!」
上半身裸に目出し帽をかぶった看守が鞭を振るいながらゴーヤ達を働かせる。その横でゴーヤ達が緩慢な動作で石を削り、土を運び、
コンクリを溝に流して要塞を建設していくのだ。
ゴーヤプリズンキス島支所。ここは本土からもっとも北にある地獄である。
今回はその一端を紹介しよう。
続く