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ある都市の中心に立てられた、屋内型森林公園。
かなりの広さと、行き渡った設備のせいで、莫大な金をかけて建設したのが一目でわかる施設だった。
その施設の名前は「ゴーヤパーク」といい、名前の加減から想像出来る通りの、ゴーヤ園と呼ばれるゴーヤの保護所だった。
愛護派のゴーヤに対する活動のせいで、日本中に数多くのゴーヤ保護所が出来ていたが、ここはそれとは規模も施設も桁違いだった。
収容ゴーヤ数は、でちでちハウスなどの通常施設の58~158に対して、驚きの5800匹。
これはここを建設した愛護派大佐の「ゴーヤは必ず救わなければならない」という考えの基である。
そこにはゴーヤ用のプールや飲食所、トイレ、マッサージ施設、ゲームセンターまで完備されていた。
床には柔らかい土を引いて、小石一個でも取り除いて、芝生やマットレスを敷いたりして、ゴーヤの肌を傷つけないようにしてあった。
基本的に内部のゴーヤは元帥派の鎮守府から保護したり、オリョクルを嫌がって脱走したり、野良でコミュニティを作っていたゴーヤが保護された物である。
夜になれば、子守唄をスピーカーで流して、巣に戻らせてから睡眠薬が全域に撒布されて、ゴーヤを睡眠状態にしてから、
その間に施設内の掃除や、調整、傷を負ったり病気になったゴーヤの治療などを秘密裏に行う。
またそこで秘密裏に健康診断も行い、健康がよろしくないゴーヤには投薬を施したりしていた。