16/06/10 23:12:55.80 bXzjkj4Yz
>>291
俺は明日、子ゴーヤにある取引を持ち掛けることにした。俺の知り合いの中立派の提督(思考は元帥派寄り)が、
鎮守府に助けを求めてきたゴーヤと赤ごっぱを追い出す際に使った作戦がこいつにも使えると思い立ったからだ。
それにいつまでも虐待ばっかりしてあいつが無反応になってしまってはつまらない。
ここらで偽りでも喜望を持たせて、奴の精神的安定を少しは取り戻してやらねばならない。
翌日の朝六時、俺は熱のせいで涙目でフラフラになりながらも起こしに来た子ゴーヤにこう切り出した。
「おい座れやゴミクズ」
「デヒィ…チィ…わかりましたでちぃ…」
「俺はお前に正直やりすぎたと思う。すまんな。だから今後はお前にこういう制度を設けようと思う」
「デデチィ?てーとく…?考え直してくれたんでちか?!で、で、どういうものでちか?早く教えてくだち!」
…流石ゴーヤだな。この程度にコロッと騙されるとかチョロすぎだろ。それはともかく俺はこう続けた。
「お前には減点方式での評価を導入することにする。奴隷の仕事に成功したら待遇は改善してやるし、生ゴミや残飯を食わせるのは止めてやる。」
子ゴーヤはぽかんとしたような表情でこっちを見ていた。
「だがしかし、何かに失敗したら少しずつ少しずつ待遇を悪くする。それでもいいか?…もし嫌だと言ったら…わかってるな?」
「はいでち!ありがとうございまち!!ゴーヤ頑張るから見ててくだち!!」
「ああ、せいぜいがんばんな。まあ繰り返し言うが失敗したら何かしらの代償を払ってもらうから覚悟しとけ」
「でちっ!!」
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とりあえず作戦は成功だ。だが子ゴーヤはまだ気づいていない。俺がこいつでは無理な任務をどんどん要求しようと考えていることを。
本当の地獄はここからなのだ。