16/05/08 14:24:11.95 F+PhmacrI
>>115の続き
新ゴーヤパークの管理棟の一室、少佐の階級章を付けた男が書類を読んでいた。
「新ゴーヤパークの運営は順調、今はこの状態を維持しつつ将来的には施設の拡充と野良ゴーヤの受け入れ態勢強化を検討ね……。まったく、おめでたい連中だな」
男は書類を執務机に放り投げるとせせら笑う。
この少佐は新ゴーヤパークの副事務長の肩書を持っているが、実は元帥派に属している。
一方で新ゴーヤパークに秘密裏に多額の出資をしたのも彼である。もちろんその事実を知っているのは元帥派でもごく少数であるが。
少佐は先ほどとは違う書類を手に取る。そこには西方海域における深海棲艦の動きが不穏なものになっているとの報告が書かれていた。
「もうそろそろだな……」
少佐は目を細め口をにやけさせる。
この部屋の家具や調度品は早めに本国に送らせよう。ここにいるごく潰しどもよりよっぽど思い入れのあるものばかりなのだから。