15/05/20 21:06:10.18 qcclnNYSJ
ゴーヤ0580号
ここは四方を高い塀で囲まれた所で、お外の景色は空しか見えないんだ
でも、ここには40人くらいのゴーヤ達が居てみんな仲良く暮らしてるんだよ
生まれたての赤ちゃんの時からここにきて、四週間たったらここを出て
鎮守府というところに配属をされて、人間さん達のために戦うんだってここの兵士さんが言ってたでち
ここでの生活は凄く良くしてもらってるんだ
お庭には「雑草」という野菜さんが沢山生えていて、少し苦いけどおいしいんだよ
それに虫さんも一杯いて、お腹いっぱい食べてもいいんだ、ゴーヤは幸せでちっ
ここのお外は敵がいて、満足に食べれないからゴーヤ達は本当に運がいいって兵士さんが言ってたんだ
だから、お腹いっぱい食べて、大きくなったら、みんなのために戦うんでちっ
金曜日には「ゴーヤカレー」といって、ここでは手に入らない凄くおいしい「お肉」が沢山入ってる食べ物もあるんだよ
そしてゴーヤカレーを食べた後は、お別れもあるんだ・・・
四週間たった、大人のゴーヤさん達がここからでて、鎮守府に行く日でもあるんだ
そして今日は、ゴーヤのママ(ゴーヤ0501号)がここから出て行くんだ、ママと言っても本当のママではなくって
赤ちゃんの時にここに来てから、ゴーヤのことをずっと面倒を見てくれたママなんだよ
「ママ、お外に行ってもがんばってね、ゴーヤ応援してるでち」
「うん、有難う、ゴーヤもみんなと仲良く元気にするんでちよ、、じゃあ行ってきまち」
「ママァいってらっしゃ~いぃぃ、、ゴーヤも大人になったらママと一緒に戦うでちぃぃ」
こうしてママは、お外で敵と戦うために、ココを出て行ったんだ。。。
お外の事は、兵士さんに聞かないと分からないんだけど、戦況は良くないって言ってたんだ
ママの事が心配でち・・・
作業員
ここは四方を高い塀で囲まれたゴーヤ達を養殖して出荷するいわば工場だ
四週間たってここを出すが、勿論鎮守府などには行かず
実験モルモット、闇アダルト、殺人狂のおもちゃ、母ゴーヤとして豚との繁殖行為等々
待ってるのは、死ぬまでの短い期間で地獄の日々を送る生活のみ
死んだゴーヤの回収は評判も良く、依頼も多いいからアフターサービスとして請け負っている
回収されたゴーヤは金曜日の「ゴーヤカレー」にして処理する
カレーになった理由は、薬品やら何やらを、体に入れられたゴーヤの臭いが消せるとのことで
生きてようが死んでようがミンチにしてぶっこむだけだ
笑えることにバカどもは「お肉おいちぃでち」といって喜んで食べてることだ
自分たちを育ててくれたゴーヤとも知らずにな(笑
しかしゴーヤ養殖は、なかなかどうしてイイカネになる
雑草や虫、死んだゴーヤを食わせて、1か月で出荷、何とでも繁殖出来て、ウジ虫のように湧いてくる
今日も死んだゴーヤの入ったゴーヤカレーを食べて、一匹のゴーヤが出荷される
こいつは、お得意様の初老紳士に買われたみたいだ
初老の物凄い金持ちの男性で、すでにうちから3桁近いゴーヤを買っている
早ければ明日にでも、長くても精々三日くらいで、ここに戻ってくるだろう、無論死体としてだが
「兵士さん達、ゴーヤを育ててくれて、ありがとうございましたでち、ゴーヤ頑張って来るでち」
「ああ、精々頑張りな(笑」
こうして、一匹のゴーヤは、初老紳士に買われ、ココを出て行った
さて、仕事だ、注文は次から次へと来ている
次に送られるゴーヤはどこに行くのかはわからないが、地獄であることだけは間違いないだろう