04/09/11 23:13:55.net
昔、撮影旅行で一緒になった爺さんが、学生の頃ゼロ戦を空輸したときの話をしてくれた。
当時は操縦訓練を受けた学生の予備?士官かなんかが、
アルバイトで工場から基地に飛行機を操縦して運んでたらしい。
行きはゼロ戦で帰りは汽車。
基地に到着すると戦闘機のパイロットや整備兵なんかは、
「学生がゼロ戦運んで来てくれた」ってのがうれしかったらしくて、
お土産に食べ物とかいろいろ持たせてくれたんだと。
バイト料いくら出たのか聞かなかったが、その爺さんはお土産の方が目当てで、
学校に募集があるとすぐに応募してたんだと。
さて、そんなある日、いつものように鼻歌交じりでゼロ戦操縦しながら目的地の
基地目指して飛んでたところ、グラマンの編隊から襲われた。
実戦経験ないし空輸機は実包積んでないし(もしかしたら武装してなかったのかも)で、
とにかく死に物狂いで逃げまくったらしい。
低中高度だったからか、逃げようと決めて逃げまくったからか、
グラマンも遠くから飛んできてたせいで燃料の心配があったのか、
あまりしつこく追い回されることなく逃げ切ることができたといってたが
空輸のバイトはそれを最後にしたんだって。