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ヨダレを垂らす“眠たいジョー” バイデンを揶揄も、民主党集会の半数も来なかったトランプ100日演説
飯塚真紀子 在米ジャーナリスト 5/3(土) 7:07
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
米国時間4月29日、トランプ氏が大統領就任100日目を迎え、演説を行った。会場は自動車産業が盛んなミシガン州デトロイトの郊外の都市ウォーレン。海外からの投資を呼び込みたいトランプ氏にとっては同地は演説にはうってつけの場所と言える。実際、トランプ氏は日本や中国の自動車メーカーに米国で車を作って欲しいと訴えた。しかし、今回は、2月に行われた施政方針演説の時や3月に25%の自動車関税を発表した時のように「ホンダが新工場を建設する」とウソぶかなかったのは幸いだ。トランプ政権はやっと間違いに気づいたのだろうか。
国境を渡って不法侵入したのは3人!?
約1時間半にわたる演説は、直後に多くのメディアからファクト・チェックされて間違いだと指摘された数字を交えた自画自賛と民主党批判に彩られたものだった。
例によってバイデン氏の国境政策を批判し、米国史上最も安全な国境にしたと自賛。国境を超えて入ってきた不法移民は99.999%減少、バイデン政権の時には月に何十万人も入ってきていたのに対してわずか3人だったと、ハッタリか?と訝しがらせるような数字を交えつつ国境政策の成功について訴えた。
見せしめのビデオまで公開
さらには、不法滞在者たちに対する見せしめとばかりに、国外退去させられた不法滞在者たちがエルサルバドルの刑務所に連行され、入所手続きの一環として髪の毛を剃られる様子を映したビデオクリップを公開した。100日目の演説会場でスクリーンに映像を映し出すことは珍しいという。そんな映像を見せてまでして、トランプ氏は国境政策が奏功していると強調したかったのだろう。その裏には、批判されている経済政策や就任100日を前に支持率が戦後最低となったトランプ政権の失態を覆い隠したい思いもあるのかもしれない。
バイデンは“眠たいジョーorインチキジョー?”
実際、支持率の低さについては、トランプ氏は、共和党支持者よりも民主党支持者をより多く調査した世論調査が行われている、正当な世論調査では60、70%の支持率になると言い訳にしか聞こえない主張も展開した。
さらには、来場者たちに、ここに世論調査をしようと呼び掛けて、きいた。
「スリーピージョー(眠たいジョー)かインチキジョー、どちらが(バイデン氏を呼ぶのに)いい?」
会場からはインチキジョーに対する拍手の方が多かったが、トランプ氏は“眠たいジョー”という響きが好きだと述べ、その理由として「なぜなら、彼(バイデン氏)には私にはない能力が一つあった。彼はビーチに行くだろう? そして、コテージでヨダレを垂らしながら数分以内に眠りに落ちることができるだろう」などと続けた。同氏がいまだにバイデン氏をこき下ろし続けているのには、やはり、経済対策が上手く運んでいないことに対する焦りもあるのかもしれない。30日には、マイナスとなった今年第1四半期のGDPをバイデン氏のせいにしている。また、来年の中間選挙も見据えての民主党批判でもあるのだろう。集会で登壇した“トランプのためのオートワーカーたち”のリーダーも「2026年の選挙戦は明日から始まる。私たちは選挙に勝たなければならない。仕事はまだ終わっていない。始まったばかりだ。11月5日が終わりではない」と中間選挙のキャンペーン活動の狼煙を上げる発言をしていた。
実は寂しかった演説会場
映像で見る限りは盛り上がったかに見えた集会。しかし、実は、会場は寂しい様子だったようだ。演説でトランプ氏から“正気な人物ではない”と非難された民主党急進左派のバーニー・サンダース上院議員が、“X”で、来場者数の少なさを皮肉った投稿をしている。
「昨夜、ミシガン州ウォーレンで行われた集会に4,000人を集めたトランプ大統領、おめでとう。その調子で頑張って下さい。先月、同じ都市で私たちが集めた数のほぼ半数だ! アメリカの人々は権威主義と労働者階級への攻撃に反撃している」
ちなみに、サンダース議員が3月に同じウォーレンで開いた集会には1万人以上が集まっていた。
つづく