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◆不記載1051万円 報告書は訂正「問題ない」
衆院選が公示された15日、千葉市緑区のJR誉田駅前。千葉3区選出で政権中枢の官房長官などを歴任してきた自民党前職・松野博一は、第一声で「今までで一番厳しい」と声を張り上げ、支援者に駆け寄った。
党派閥の裏金事件で、最も多い処分者を出した旧安倍派の元事務総長。自身の政治資金収支報告書への不記載額も1051万円に上った。昨年12月に官房長官を辞任し、今年4月には党役職停止1年の処分を受けた。今回党公認は得たものの、比例代表との重複立候補はできなかった。
「領収書を添えて全て(収支報告書を)訂正し、政治資金として問題ないことが認められている」。松野はこの日の演説でこう強調し、会場に集まった約100人の聴衆からは「必ず勝って」と声援が飛んだ。松野は党の処分後、町内会単位で数十回の支援者向け集会を開いて謝罪行脚してきたといい、日本舞踊指導者の女性(81)は「温和であんないい人はいない。裏金問題は気にしない」と言い切る。
◆対立候補はそろって「政治とカネ」を争点化
「裏金や脱税を許していいのですか」
同じく公示日の市原市のスーパー前。これまで松野と7回対決し、2回は小選挙区の議席を奪った立憲民主党元職の岡島一正が批判を強めていた。キャッチフレーズの「待ったなし。新時代」を繰り返し、応援に駆け付けた立民の総合選挙対策本部長代行を務める小沢一郎も「おかしな政治を直すため、政権交代しかありません」と呼びかけた。(略)
◆行動予定を隠す前職…「岩盤支持層としか向き合っていない」との見方も
(略)日程は前首相の岸田文雄が選挙区入りした16日を除き、非公表。事務所は「ゲリラ的に活動している」。
他陣営には、なるべく目立たず支持固めを優先する戦略に映る。「街頭にほとんど現れず、岩盤支持層としか向き合っていない」と指摘が上がる。
過去3回連続で得票率が過半数を占め、圧倒的な強さがあった松野陣営内にも懸念はある。連立を組む公明党の推薦を取りつけたのは、公示前日の14日。市原市のベテラン自民市議は「松野さんを直接知る人は応援してくれるが、無党派層(の支持)は何とも言えない」。
長年の支援者も納得している人ばかりではないようだ。市原市の男性(76)は「釈明はしているが、ごめんなさいっていう感じじゃない。今回ばかりは野党に投票するかもしれない」と心が揺れている。(敬称略、長屋文太)
千葉3区 東京都内や千葉市中心部への通勤者が多い同市緑区と、東京湾臨海部にコンビナートが広がる市原市で構成。(略)
東京新聞 2024年10月21日 06時00分
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