24/10/16 07:33:06.28 IryWq4FK9.net
「山手線の内側にはとてもじゃないが、泊まれない」。長野県から東京出張に来た60代の男性会社員がこぼした。月に3回ほど東京に出張するが、会社には出張宿泊費は1泊1万円以内という「鉄のおきて」があるのだ。
新型コロナウイルス禍の前は、同じ予算で「ハイクラス」なビジネスホテルも選べたが、今では1万円以内で泊まれる部屋を探すのに一苦労。「どうしても訪問先から離れた場所になってしまう」と話す。
東京都心部の宿泊代が過去最高水準で推移している。背景を探ると、宿泊業界に広く活用されてきたダイナミックプライシング(変動価格制)に生じた、ある変化があった。
大転換期を迎えるヒトとモノの「価格」の今をリポートする<¥サバイバル 令和の「値段」>。今回はホテル代の高騰と有料ファストパスに迫りました。(略)
「ラーメン1杯3000円」が基準に
都内のビジネスホテルを中心に262の宿泊施設が加盟する「東京ホテル会」によると、平均客室単価は今年4月に史上最高の1万8649円を記録した。
8月もコロナ禍前の2019年同月に比べ約1・5倍の1万6556円。22年12月以降、21カ月連続で、その月の史上最高値を上回り続けている。
最近の値上がりの理由について、高部彦二会長は「ラーメン1杯3000円の世界」という表現をする。どういうことなのか。
物価上昇(インフレ)の影響もあって、海外ではラーメン1杯が円換算で3000円が当たり前。そうした感覚を外国人観光客が日本国内に持ち込む。
その結果、「外国人観光客向けの価格設定が宿泊業界の基準になった」(高部会長)―というわけだ。
ただし、全国一斉に値上がりしているわけではなく…(以下有料版で、残り1344文字)
毎日新聞 2024/10/16 06:00(最終更新 10/16 06:18)
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