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伊藤秀樹2024年6月21日 14時04分
「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、2018年に死亡した資産家、野崎幸助さん(当時77)=和歌山県田辺市=が書いたとされる「遺言書」は、有効なのか。
野崎さんの実兄ら親族が、「全財産を田辺市に寄付する」とした手書きの遺言書は無効だと訴えた裁判で、和歌山地裁は21日、「有効」とする判決を言い渡した。
野崎さんは生前、金融業などを展開。田辺市によると、遺産は預貯金や有価証券などで総額13億円以上ともされた。ほかに評価額未定の土地、建物、絵画などもあるという。
訴状などによると、遺言書は《いごん》《個人の全財産を田辺市にキフする》などと赤色サインペンで書かれており、署名と押印、13年2月8日の日付があった。
野崎さんが経営していた会社の元幹部が保管していたもので、野崎さんの死後、その存在が分かった。
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