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佐伯一麦さん 時代の気分表現、奥深く : 読売新聞
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2024/03/08 15:15
多くの犠牲者を出した東日本大震災が起きてから、間もなく１３年を迎えます。仙台市在住の作家、佐伯一麦さん（６４）は震災後も故郷に根を張り、自身の身辺を題材とした私小説と呼ばれる作品を書いてきました。能登半島地震の発生に大きな衝撃を受けながら、長い時間をかけて考え、言葉を紡ぎたいと思っています。
元日に揺れた能登
１月１日の午後は、年末年始に執筆に追われたこともあり、自宅のソファでつかのまの休息をとっていたという。スマートフォンから緊急地震速報が鳴り、足元が揺れた。「震源は少し離れた場所か」。テレビをつけると、能登の被害が報じられていた。建物は倒れ、道路は裂けた。
（略）
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