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「まだそんなことやっているんか」
2023年末から続く、「ダウンタウン」松本人志をめぐる一連の騒動。
松本は5億5000万円の損害賠償を求めて「週刊文春」側を提訴したが、文春側も被害女性による新たな告白記事を続けるなど、騒動はいまだ収まる気配がない。
ここまで騒ぎが大きくなった要因として吉本興業の対応の拙さが指摘されているが、迷走する古巣の現状に対し、吉本興業を全国区に押し上げ「ミスター吉本」と呼ばれたOBは何を思うのか。
横山やすし・西川きよしのマネジャーを長く務めた後、ゼロから東京事務所を立ち上げ、部下だった大崎洋氏(吉本興業前会長)とともに漫才ブームを支えた元吉本興業常務の木村政雄氏に話を聞いた。
―松本人志さんによる性加害疑惑をめぐる騒動をどう受け止めていますか。
「まだそんなことをやっているんか。これが率直な思いです。松本くんも自分の社会的なステータス、影響力みたいなものを考えないといけなかったんじゃないですかね。
一方で、それを正す人間が社内なり周囲にいなかった。松本くんにとっては、これが不幸なことだったかもしれません。
昔の芸人さんもよく遊びましたが、もっときれいに遊んでいました。素人の子にどうのこうのなんてね。昔はあまりなかったと思います」
―吉本興業の後手後手の対応が目立ちました。古巣の対応をどう評価していますか。
「事実無根」とした初動は軽率だった
「難しい判断だったとは思います。ただ、最初の対応で『事実無根』というコメントを出してしまったのは軽率だったと思います。
昔であれば、『しょせんお笑いですがな』というところもありました。芸能界の中でもヒエラルキーがあり、当時は役者さんなどに比べると、お笑いの地位は低かった。
しかし、会社の規模としてはどうかわかりませんが、僕がいたときよりも会社の知名度やステータスは上がっており、世間への浸透度も高くなっています。当然、企業としては社会的な責任みたいなことを感じないといけないですね」
―報道の真偽は別として、被害を訴えている女性がいるという報道が出た時点で、会社としてしかるべき対応をすべきだったということですか。
「そりゃそうですよ。昔はそうしたマスコミもなかったし、お笑い界なんていうのは芸能界の端っこでした。それでも社会的な責任があるということは、いまも昔も変わりません」
木村氏は故・横山やすしに「契約解除」を通告した経験がある。やすしは度重なる不祥事による謹慎が明けた直後にもかかわらず、飲酒運転で人身事故を起こしてしまった。
契約解除自体は当時の上層部が決めたが、やすし本人に伝える難しい役目は、自ら名乗り出た木村氏が行った。
―不祥事で横山やすしさんが解雇されたときは当事者でしたね。
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2/1(木) 7:04配信 現代ビジネス
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