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毎日新聞 2021/12/7 12:21（最終更新 12/7 12:21） 609文字
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警視庁＝米田堅持撮影
勤務先だった会社が購入したプロ野球・巨人の公式戦チケットを転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は7日、埼玉県川越市田町、無職、田辺宏明容疑者（51）を業務上横領と入場券不正転売禁止法違反の疑いで逮捕したと発表した。2013年以降、勤務先が取引先に渡すために購入したプロ野球のチケットを勝手に転売し、約550万円を稼いだとみて調べる。
逮捕容疑は今年3月25日～4月14日、チケット転売サイトを通じて、東京ドームで開催予定だった4月13日の中日戦と同23日の広島戦のチケット計4枚（定価計約7万8000円）を東京都と大阪府の男性2人に計9万5600円で転売したとしている。「生活の蓄えにしたかった」と容疑を認めているという。
同隊によると、チケットは東京ドームのバックネット裏の年間指定席（シーズンシート）。チケットを管理する営業担当の課長などの立場にあった田辺容疑者は「営業先に配る」と会社にうその説明をして、チケットの転売を繰り返していたとみられる。逮捕容疑の転売直後に球団側から「シーズンシートが転売されている」と警視庁に情報提供があり発覚。これをきっかけに田辺容疑者は退職した。
また同隊は、巨人とヤクルトの公式戦計7試合のチケットを不正に転売したとして、東京都内の自動車修理工場の男性経営者（55）と、広告代理店の男性経営者（51）も入場券不正転売禁止法違反の疑いで書類送検したと明らかにした。【柿崎誠】