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毎日新聞 2021/12/5 08:00（最終更新 12/5 08:00） 有料記事 1109文字
福岡県警が、福岡市東区の人工島「アイランドシティ」に初の交番設置を検討していることが、関係者への取材で判明した。市は10年前から交番の設置を要望していた。県警によると、交番が純増すれば、2003年の交番・駐在所の統廃合以降で極めて珍しいという。なぜ県警は交番設置を検討し始めたのか。取材をすると、05年12月の居住開始から人口が増え続け、急速に成熟していく地域社会の姿が見えてきた。
アイランドシティは、博多港の航路整備や地下鉄工事で出た土砂を有効利用して埋め立てた約400ヘクタールの人工島。1994年に着工し、05年12月に住宅街への入居が始まった。エリア人口は今年8月時点で約1万2600人。現在建設中のタワーマンションもあり、市が当初計画していた居住人口1万8000人に迫っている。
人口増に伴って児童も急増。07年に照葉小学校、08年に照葉中学校が開校し、19年4月には照葉小を分離する形で照葉北小が新設された。児童数は07年の137人から21年5月時点で1684人に増え、24年度に開校予定の新たな小学校の建設計画も進んでいる。
こうした中、市は11年から島内への交番設置を県警に要望してきた。これまでは島から東に約2キロ離れた東署の香椎交番が管轄しており、県警側は刑法犯の認知件数が著しく増えていないことから交番設置には慎重な姿勢だった。
しかし、今年8月の福岡市との連絡会議で、県警は「既存交番の移転建て替えや島内での交番新設などを検討している」と回答し、要望に前向きな姿勢を示した。その背景には、…
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