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毎日新聞 2021/12/4 17:53（最終更新 12/4 17:54） 496文字
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北京冬季五輪をテーマとしたシンポジウム。中国社会科学院が主催した＝北京市内で2021年12月4日、米村耕一撮影
来年2月の北京冬季五輪開催を前に「冬季五輪と北東アジア協力」をテーマとしたシンポジウムが4日、北京で開催された。中国社会科学院が主催し、日中韓やモンゴルの専門家や政府関係者が参加した。五輪を契機とした北東アジア各国の協力のほか、中国の人権問題などを理由とした「外交ボイコット論」への中国側の対応も議論された。
会議では2008年夏の北京五輪の後、平昌、東京、そして再び北京と北東アジア地域での五輪が続くことが強調された。国家体育総局の羅超毅・前訓練局長は「この間、各国は互いに支持しあい、良い雰囲気を形成してきた。北京冬季五輪も協力を強めると信じている」と述べた。
米国などから出る「外交ボイコット論」については中国側の専門家から、強硬に反発して冬季五輪を「政治化」するよりも、柔軟に対応すべきだとの意見も出た。上海外国語大学の楊成教授は、新型コロナウイルス対策が外交ボイコットをかわす上で「良い口実だ」と指摘。「東京五輪も国家元首級の訪問は少なく、過去の五輪のような外交日程も組まれなかったが、全体的に取るべきものは取った」と述べ、東京の経験を参考にすべきだと強調した。【北京・米村耕一】