21/12/04 01:08:23.29 h7ZPBrBO9.net
URLﾘﾝｸ(www.sankei.com)
2021/12/3 22:24
産経WEST
URLﾘﾝｸ(www.sankei.com)
小林化工を譲り受けたサワイグループホールディングスの沢井光郎会長＝３日午後、大阪市淀川区 （安元雄太撮影）
ジェネリック医薬品（後発薬）大手のサワイグループホールディングス（ＨＤ）は３日、小林化工（福井県あわら市）の工場や従業員を譲り受けると発表した。同社は１年前、製造した治療薬に睡眠導入剤成分が混入していた問題が発覚。業界では最大手の日医工による品質不正問題などの不祥事が相次ぎ、後発薬への信頼回復が急務となっている。
「信用・信頼を一から丁寧に作り、患者に届ける思いと志を込めた」。この日の記者会見でサワイグループＨＤの沢井光郎会長は小林化工の従業員などを受け入れる子会社「トラストファーマテック」の社名に込めた意味を説明した。
昨年１２月４日、小林化工は抗真菌剤イトラコナゾール錠５０「ＭＥＥＫ」に睡眠導入剤の「リルマザホン塩酸塩水和物」が混入したため、約１０万錠を自主回収すると発表した。担当者が原料をつぎ足す過程で本来の原料と睡眠導入剤の容器を取り違えたという。さらに業界では日医工や長生堂製薬（徳島市）などが、承認外手順での製造などで業務停止命令を受けるなど不祥事が相次いだ。
政府は医療費の抑制につなげようと後発薬の数量シェアを昨年９月までに８０％以上とする目標を掲げていたが、先発薬志向も根強く、結局７８・３％にとどまった。シェアを高めるためにも供給不足解消と業界の信頼回復が急務。沢井会長は「工場を一日も早く稼働させ、医薬品が患者の元に届くことが極めて重要だ」としながら「新社名のように信頼される薬を作っていく」と強調した。（井上浩平）