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2021年10月18日 15時20分 公開
[福田瑠千代,ねとらぼ]
日本共産党が10月6日に公式サイト上で公開した2021年総選挙 政策紹介ページにおいて、漫画、アニメ、ゲームを使ったポルノ表現について、一定の規制に前向きな立場を表明したことが議論を呼んでいます。
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(画像は日本共産党公式サイトより)
話題となっているのは、「女性とジェンダー」にまつわる政策を扱った項目。漫画、アニメ、ゲームを使ったポルノ表現を「いわゆる『非実在児童ポルノ』」と呼称した上で、「現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つける」として、「子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意」を作るため、幅広い関係者と取り組んでいくとしています。
一方で文化政策のページでは「『児童ポルノ規制』を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します」との記述があり、ネット上では「整合性はどうなっているのか」と混乱する声も見られます。
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「文化」の政策紹介ページでは「『児童ポルノ規制』を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します」としている(画像は日本共産党公式サイトより)
共産党は伝統的に表現規制には反対の立場。2009年には「児童ポルノ法で単純所持を一律に規制したり、漫画・アニメーションなどの創作物も規制対象に加えたりすることは、児童ポルノ問題の解決に役に立たないだけでなく、逆に、人権の侵害や表現の自由の萎縮につながりかねません」と説明しており、過去に東京都が「非実在青少年」(18歳未満のキャラクター)を性の対象にすることを規制する条例案を提出した際にも、共産党都議団が反対を表明するなど、条例案撤回のため尽力した経緯があります。
それだけに今回の「非実在児童ポルノ」に対する表明はインパクトが大きく、Twitterではトレンドに「表現規制」「非実在児童ポルノ」などの関連ワードが上昇するなど、注目を集めています。
ねとらぼ編集部では日本共産党広報部に、規制反対の立場から方針が変わったように見える点について質問中。回答があり次第こちらに追記します。