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2021年9月27日 6時0分スポーツ報知
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満面の笑みでクイーンの「伝説のチャンピオン」を熱唱した野田聖子幹事長代行（カメラ・山崎 賢人）
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インタビューに答える野田氏
自民党総裁選に出馬する野田聖子幹事長代行（６１）が２６日、国会内でスポーツ報知の単独インタビューに応じた。２３日のインターネット番組での“敗北宣言”については「私の行動を見ていればそうじゃないことは分かる」とファイティングポーズを崩していないことを強調し、英ロックバンド「クイーン」の「伝説のチャンピオン」を熱唱した。（高柳哲人、瀬戸花音）
「私もすごいインフルエンサーになっちゃったな」。“敗北宣言”騒動の広がりについて、野田氏はちゃめっけたっぷりな笑顔を見せた。事の発端は２３日のインターネット番組。誰が当選するかという問いに野田氏が「私以外の誰かだろう」と答えたことが、事実上の敗北宣言として多くのメディアで報じられた。
「出遅れたし、派閥もない。客観的に見ればという話。みんなが言ってたから言ったのに…」。それでも、ファイティングポーズを崩したつもりはない。「一生懸命やっている。私の行動を見ていれば、そういうことを言っても、そうじゃないことは分かる」
総裁選にはこれまで３度、出馬を試みたが、推薦人２０人を集められず断念。だが、今回は現職の菅義偉首相が出馬しなかったことも影響し、２０人そろえることに成功した。出馬を決意したのはギリギリの時期だったが、「常に挑戦するのが私の姿勢なので」と諦めなかった。
そもそも、政界に入ったのも自らの強い意志による決断だった。建設相などを歴任した祖父・卯一氏（１９９７年死去）は実は野田氏の政界入りに反対していた。「おじいさんは、女性議員がセクハラに遭うのを見てきた。『孫娘にそんな思いをさせたくない』と私を議員にすることは大反対でした。占い師を連れてきて、『政治家になると死ぬ』とまで言わせて（諦めさせようとして）いた」
祖父の心配をよそに、野田氏は第１００代、そして初の女性総理となるため、しのぎを削っている。そこにはもうひとりの女性候補、高市早苗前総務相の姿もある。普段は高市氏と仲が良く「女性の多様性を総裁選を通じて知ってもらえれば」。総裁選で勝った場合、野田内閣への高市氏の入閣の可能性は「もちろんある」といい、高市内閣への入閣も「打診があれば、可能な限り」と前向きだ。
カラオケ好きとあって、写真撮影の際にマイクを渡すと、クイーンの「伝説のチャンピオン」を自然に歌い始めた。「♪Ｗｅ ａｒｅ ｔｈｅ ｃｈａｍｐｉｏｎｓ Ｎｏ ｔｉｍｅ ｆｏｒ ｌｏｓｅｒｓ」。選曲にも、闘う覚悟がにじみ出ていた。
◆野田氏に聞く◆
―森友学園、桜を見る会の再検証をすると。
「（それが原因で）政権の信頼感がなくなっている。疑いの原因を取りのぞかなきゃいけない。なぜこんなことが起きたのか伝えなければならない。それが自民党の改革の第一歩」
―ＹｏｕＴｕｂｅｒとのコラボなど、ＳＮＳの活用が見られる？
「自民党は一部上場企業、終身雇用が一番立派なことだと思っている。もう世の中は変わっている。もともと私は秋葉原に行って自分でパソコンを作っていた。（ＳＮＳと言えば河野氏のイメージが強いが）郵政大臣のときにインターネットを定額制にして、安くしたのは私（笑い）」
―趣味はずっとカラオケだと。
「家族の誕生日パーティーはカラオケ館。自分専用マイクもある。十八番（おはこ）はクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』。コロナで行けてないので、せめて来年１月の息子の誕生日にはまたできたらいいな」
◆野田 聖子（のだ・せいこ）１９６０年９月３日、福岡県生まれ。６１歳。上智大卒業後、帝国ホテルに入社。８７年、岐阜県議に当選。９３年衆院選で初当選。９８年小渕恵三内閣で郵政相として初入閣。３７歳１０か月での入閣は当時史上最年少。２００５年、郵政民営化に反対して離党。０６年復党。０８年内閣府特命担当相、１７年総務大臣などを歴任。当選９回。岐阜１区。家族は夫と１男。