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2021/8/3 21:33
静岡県は３日、ホームセンターのカインズ（埼玉県本庄市）がテレビや日用品のセールをした際、セール前に販売した実績がない価格を「通常価格」と表示したのは景品表示法違反（有利誤認表示）に当たるとして、同社に再発防止命令を出したと明らかにした。
県によると、同社は昨年８月～今年２月、県内２５店舗でテレビや洗剤など５５商品のセールを実施し、値札にはセール価格と並べて「当店通常価格」を表示。しかし県が１８００件余りの表示を調べたところ、消費者庁が目安としているセール開始日前の８週間で、この通常価格での販売実績が確認できなかった。
昨年９月、県内の消費者から「セール期間の価格が前から同じ」との報告が県の消費生活センターに寄せられ、県が調査していた。
カインズによると、同様の表示は静岡県外の店舗でも行っていた。担当者は「社内で法の理解が不足していた。チェック態勢を強化し、再発防止に努める」とコメントした。