21/08/03 22:40:09.03 bU1LOHl49.net
URLﾘﾝｸ(mainichi.jp)
毎日新聞 2021/8/3 21:31（最終更新 8/3 21:31） 765文字
URLﾘﾝｸ(cdn.mainichi.jp)
2018年1月に自殺した中学生へのおくやみの言葉を述べ、頭を下げる名古屋市教育委員会幹部＝同市市役所で2021年8月3日午後3時3分、岡正勝撮影
名古屋市名東区で2018年1月、市立中学1年の斎藤華子さん（当時13歳）が自殺したことについて、市教育委員会幹部らが3日記者会見し、謝罪した。部活動でのいじめを認定した7月30日の再調査委員会の調査報告書公表を受けた対応で、市教委の公式な謝罪は初めて。ただ関係者への処分には言及せず、市教委トップの鈴木誠二教育長は会見に出席しなかった。
会見には大川栄治指導部長と藤好三知雄指導室長、斎藤さんが通った中学の現校長が出席。冒頭で大川部長らが「おくやみ申し上げる」と頭を下げたが、謝罪への言及がないことを報道陣に指摘され、藤好室長が「大切な尊い命を守れず申し訳ない気持ち。二度と悲劇が起きないようにしなければいけない」と述べた。
学校や市教委の不十分な対応を厳しく批判した再調査委の指摘について、大川部長は「重く受け止め、改善すべきは対応する」と述べた。いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」の認定が遅れたことには「もっと早い段階で対処すべきだった」とした。一方で、関係する教職員の処分には「当時の校長は定年退職している」などと述べるにとどまった。
特に、保護者会の開催が1年以上遅れ、文書回答を求める遺族に対し口頭での説明にこだわるなど「遺族に寄り添う姿勢が著しく欠如していた」と報告書で指弾されたことには「遺族の思いに十分寄り添っていなかった」と陳謝した。会見では、遺族に謝罪してこなかった理由について、当時の教育長の判断だったと説明する一方、報告書の公表後、会見時点でいまだに遺族に電話連絡もしていないことを明らかにした。会見は報道陣の要請で開かれ、「質問に答える場」として鈴木教育長は出席しなかった。河村たかし市長が遺族宅を訪れて改めて謝罪する意向を示しており、その際に鈴木教育長や現校長らが同席すると説明した。【岡正勝】