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2021年08月03日20時43分
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ニュージーランドのローレル・ハバード選手＝２日、東京（ＥＰＡ時事）
【シドニー時事】東京五輪の重量挙げ女子に、心と体の性が一致しないトランスジェンダーと公表して五輪史上初めて参加したニュージーランドのローレル・ハバード選手（４３）は競技翌日の３日、オーストラリア公共放送ＡＢＣなどとのインタビューで、五輪を区切りに競技から引退する方針を表明した。
ハバード選手は「アスリートとしての旅とそれに伴う注目に対して終止符を打つことを考えている」と説明。しばらく前から加齢による体力の衰えを感じていたという。
ハバード選手は２日の競技では記録なしに終わった。自身の五輪参加が史上初として注目されたことに関しては「歴史的なことにすべきではないと思う」と指摘。「新しく、より理解のある世界に移行する中、私のような人は普通の人にすぎないと人々が理解し始めるだろう」と話した。
今回の大会は新型コロナウイルス禍を受けて異例の態勢で開催され、ハバード選手は五輪参加が認められるべきではないとの圧力にもさらされた。「この大会を可能にしてくれたあらゆる人に感謝したい。特に日本の人々や日本政府は大きな犠牲を払ってくれた」と強調した。