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毎日新聞 2021/6/23 21:36（最終更新 6/23 21:59） 519文字
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C12○1・饗庭野演習場.eps
陸上自衛隊中部方面総監部は23日、滋賀県高島市の陸自饗庭野（あいばの）演習場で射撃訓練中に、発射した120ミリ迫撃砲の砲弾が誤って演習場外に着弾した可能性があると発表した。けが人は確認されていない。
同演習場では24日から陸自と米軍の共同訓練が予定されており、滋賀県の三日月大造知事は「大変遺憾で重大な事案で、強く抗議したい。日米共同訓練を含め、実弾の射撃訓練の中止を求める」と述べた。陸自は日米共同訓練を予定通り実施するが、実弾の使用を中止する方針。
中部方面総監部によると、23日午前10時40分ごろ、陸自第50普通科連隊（高知県香南市）が発射した砲弾1発が着弾予定地点付近で確認できなかった。演習場から約1キロ付近の山間部に落ちたとみられるが、見つかっていない。同連隊は訓練を中止し、砲弾を捜索している。総監部によると、火薬の量を誤り、砲弾が飛びすぎたとみられるという。
同演習場では2018年11月にも、砲の向きを誤って迫撃砲を発射し、隣接する国道近くに着弾。近くに停車していた乗用車のガラスが割れるなどした。19年9月には、照明弾が約1キロ離れた畑に落下する事故があったが、いずれもけが人はなかった。 【菅健吾、諸隈美紗稀】