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毎日新聞 2021/6/20 18:03（最終更新 6/20 18:03） 452文字
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米南部テネシー州の空港で台湾行きの航空機に積み込まれるワクチン＝米国務省のプライス報道官のツイッターより
バイデン米政権は20日、新型コロナウイルスのワクチン250万回分を台湾に無償提供した。今月上旬に米国が表明していた量の約3倍となる。ワクチンを積んだ航空機が20日夕、台湾北部の空港に到着した。
提供されたワクチンは米モデルナ社製。米国務省のプライス報道官は19日、ワクチンを積んだ航空機が台湾に向けて飛びたつ様子を撮影した写真をツイッターに投稿。「米台の健康に関するパートナーシップが、米国と世界中の人々の命を救った」と書き込んだ。台湾の蔡英文総統は同日、「バイデン大統領率いるアメリカ政府の、台湾の人々に対する力強い支援に感謝する」と記した。
5月から新型コロナの感染が急拡大した台湾ではワクチン不足の解消が急務。バイデン氏側近の上院議員らが今月6日に台湾を訪問し、ワクチン75万回分を提供すると表明していた。日本も6月4日に124万回分を台湾に提供している。
中国も台湾にワクチン提供を申し出た。だが台湾側はこれを拒否し、「他国からのワクチン調達を中国に妨害された」と主張している。【台北・岡村崇】