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毎日新聞 2021/6/20 12:18（最終更新 6/20 12:18） 662文字
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「風の谷のナウシカ」の世界観を再現した「風使いの腐海装束」などを鑑賞する来場者ら＝石巻市の「マルホンまきあーとテラス」で2021年6月19日午前10時18分、百武信幸撮影
アニメブームをけん引した雑誌とスタジオの軌跡を描く「アニメージュとジブリ展 みやぎ石巻展」が宮城県石巻市の複合文化施設「マルホンまきあーとテラス」で19日、開幕した。この春開館した同施設初の大規模企画展で、スタジオジブリ設立のきっかけとなった映画「風の谷のナウシカ」で主人公役を務めた声優の島本須美さんがテープカットし、花を添えた。
アニメージュは1978年に創刊された日本初のアニメ専門誌。創刊から関わり、その後ジブリのプロデューサーとなった鈴木敏夫さんを中心に、今や世界にも広がったアニメ文化の創成期を支えた人たちを貴重な資料と証言で紹介する。
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今企画展が初公開となる「風の谷のナウシカ」のセル画を展示する「アニメージュとジブリ展」＝石巻市の「マルホンまきあーとテラス」で2021年6月18日午後2時21分、百武信幸撮影
会場には、今展が初公開となる「ナウシカ」のセル画など200点以上を展示。ファンの心をつかんだ雑誌の付録や広告、ポスターなどが当時の空気を伝える。監修と音声ガイドを務めたアニメージュ元編集者の高橋望さんは、同誌連載のナウシカが映画になった経過を「アニメブームの帰結点としてファンと雑誌、作り手が一つとなって映画を作り上げ、歴史に残る事件だった」と解説する。
そのほか、映画「シン・ゴジラ」でキャラクターデザインを務めた造形師の竹谷隆之さんが制作したナウシカの衣装や、秋田県大館市の映画館「御成座」による手描き絵看板、地元の「今野梱包」が手がけた段ボール製の「巨大王蟲（オーム）」は来場者も写真撮影できる。
会期は9月12日までで原則月曜休館。土日祝日などは日時指定での購入が必要となる。詳細はホームページ（URLﾘﾝｸ(animage-ghibli.jp))。【百武信幸】