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2021.5.18 05:00
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三木谷浩史氏
■５月１８日 日本の新型コロナウイルスのワクチン接種率は世界で１１０位前後とか。英オックスフォード大の調査によると、少なくとも１回接種した人は３％で世界の平均９％も及ばない。まさに発展途上国並みだが、遅ればせながら政府が東京、大阪にワクチンの大規模接種センターを設置。１７日から予約が始まった。
電話は受け付けず、防衛省のホームページやＬＩＮＥなどから専用ウェブサイトにアクセスし予約するという。高齢者にはハードルが高い上、東京の場合、大手町合同庁舎という会場はわかりにくい。大手町勤務の小欄の印象ではさほど大きな建物でなく、ここで１日最大１万回の接種ができるのかとも思う。
米国ではヤンキースタジアムやドジャースタジアムで大規模接種が行われ、試合の無料観戦やチケットの割り引きなどの特典付きとか。オハイオ州では接種した州民５人にそれぞれ約１億円当たるくじを実施する。楽しそうで「絶対打たない」という人たちも打ちたくなるだろう。
日本でもＪリーグの各クラブのスタジアムが接種会場に決まり、両国国技館でも大相撲夏場所後に墨田区民が接種するという。楽天グループの三木谷会長兼社長は「国立競技場を即刻大規模会場に」とツイッターで提言している。建設費に約１６００億円もかけたのに宝のもち腐れだが「一度、中を見てみたい」と思っている人も多いだろう。
スタッフさえ確保できればこれ以上の場所はない。大規模接種ではキャンセルも多いだろうが、ダメもとを承知の上でのキャンセル待ちは国立なら何人でも並べる。本当に五輪をやるというなら意義ある布石にもなる。一考の余地はありそうだ。（今村忠）