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毎日新聞2021年1月16日 10時49分(最終更新 1月16日 10時49分)
毎日新聞の集計によると、神奈川県内で確認された感染者は15日時点で3万1560人で、死者は350人にのぼる。
初めての感染者が確認されたのは2020年1月15日。中国・武漢市に滞在歴のある男性が帰国後、体調不良を訴えて相模原協同病院(相模原市)に入院し、PCR検査で陽性が確認された。感染の広がりはなかったが、翌月には県内の高齢女性が国内で初めて新型コロナに感染して死亡し、3~5月の「第1波」を迎えた。
夏場も収束せず、県内では11月14日に累計感染者数が1万人を超えたころから感染が急拡大。県内で感染者の約半分が確認されている横浜市など都市部を中心に増え続け、医療機関や福祉施設などでのクラスター(感染者集団)も多く発生している。
感染者は加速度的に増加し、1万人に達するまで303日間を要したのに対し、2万人を突破するまでは45日間、3万人を超えるまでにはわずか16日間しかかからなかった。
累計感染者数は全国で東京都、大阪府に次いで3番目に多い。今月に入ってからは1日あたりの感染者数が連日900人前後確認されており、感染拡大に歯止めがかかっていないのが現状だ。
県によると、14日時点で854人が入院している。このほか、入院をせずに療養する人は5243人おり、うち9割は「自宅療養者」となっている。軽症と診断され、宿泊施設や自宅で療養中に死亡する人もおり、県は経過観察の方法を見直すなどしている。