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毎日新聞2021年1月15日 17時25分(最終更新 1月15日 17時25分)
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診療報酬の不正請求について謝罪する三重県立総合医療センターの新保秀人理事長・院長（右）ら＝津市の三重県庁で2021年1月15日午前11時、谷口豪撮影
三重県立総合医療センター（同県四日市市）は15日、2014～20年に実施した産婦人科での保険適用外の腹腔（ふくくう）鏡手術112件について、開腹手術として診療報酬を不正請求していたと発表した。同センターによると、不正請求額は数千万円に上るとみられる。県庁で記者会見した新保秀人理事長・病院長は「医師の診療報酬制度に対する理解不足があり、学会の示す指針への認識が甘かった」と謝罪した。
同センターによると、開腹手術として診療報酬を請求していたのは、保険適用が認められていない卵巣がんや子宮頸（けい）がんの腹腔鏡手術40件のほか、保険適用に必要な常勤病理医が不在だった16年4月～18年3月31日の期間に行った腹腔鏡手術58件など。20年夏に内部からの指摘があり、検証委員会で調査していた。
関わった医師らは聞き取りに対し「腹腔鏡手術でも、開腹手術で申請すれば通ると認識していた」と説明しているという。同センターは産婦人科責任者の60代の男性医師を文書注意処分にした。【谷口豪】