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毎日新聞2020年11月24日 20時28分(最終更新 11月24日 20時28分)
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衆院本会議場を終え、記者団の質問に答える安倍晋三前首相（左）＝国会内で2020年11月24日午後1時21分、竹内幹撮影
安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏側が会場となったホテル側に2015～19年の5年間で、参加者から徴収した会費では足りなかった総額約800万円を負担していた疑いがあることが、関係者への取材で判明した。
関係者によると、前夜祭は東京都内の二つのホテルで開かれてきた。飲食代など開催費用として総額約2300万円がかかったとされ、ホテル側は安倍氏側から全額の支払いを受けていた。安倍氏側は参加者から1人5000円の会費を徴収していたものの、総額は約1400万円にとどまり、差額分の計約800万円は安倍氏側が補填（ほてん）した可能性があるという。
ホテル側は前夜祭の費用の明細書を作成しているとされ、東京地検特捜部は、ホテル側や安倍氏側から任意で提出を受けた書類を詳しく分析。寄付行為を禁じた公職選挙法や、政治資金の収支の記載を義務づけた政治資金規正法に違反しないか、慎重に捜査を進めているとみられる。【志村一也、二村祐士朗、国本愛】