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2020年08月10日20時07分
【台北AFP時事】台湾を訪問中のアザー米厚生長官が10日、蔡英文総統との会談冒頭、蔡氏の名字を中国の習近平国家主席と言い間違えたように聞こえる一幕があった。総統府は言い間違いを否定したが、親中国路線の野党国民党は米側に抗議するよう求めた。
アザー氏は、「ツァイ」と発音する蔡氏の名字を、習氏の「シー」に近い「スィー」と発言。しばらくして蔡氏の名字を正確に発音した。
国民党は声明で「衝撃的で容認できない。総統府は米側に厳格に抗議し、中華民国(台湾)の総統は習ではなく蔡だと明確にすべきだ」と表明。総統府報道官は「アザー長官が蔡氏を総統と認識しているのは明らかだ」と一蹴した。
ソーシャルメディアでは「習総統」に聞こえるといった意見がある一方、「プレジデント・シー」ではなく大統領職を指す「プレジデンシー」と言ったのではないかと別の見方も出ている。在台湾の大使館に相当する米窓口機関はコメントしていない。