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毎日新聞2020年8月10日 19時30分(最終更新 8月10日 19時30分)
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男体山登頂200回を果たした荒井まゆみさん（前列左から3人目）＝栃木県日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠で2020年8月10日午後2時55分、玉井滉大撮影
「山の日」の10日、栃木県佐野市職員の荒井まゆみさん（54）＝同県小山市＝が、同県日光市にある男体山（2486メートル）の登頂200回を達成した。日光二荒山神社中宮祠によると、女性の登頂200回は初めてという。
男体山に初めて登ったのは2009年、43歳の時。自分の時間が取れるようになったことがきっかけだ。1回目は「つらくて、もう二度と来ない」と思ったが、頂が目に入ると「あそこまで登ったんだ」と感動が胸にこみ上げ、翌年も足を運んでいたという。
登頂が年に約10回を数えるようになった頃の17年1月、人間ドックで病気が見つかり、子宮と卵巣の摘出が必要になった。医師からは同年5月ごろの手術を勧められたが、その時期は登山シーズン。「手術したら、もう登れないかも」。100回目が近づいていたこともあり、シーズン終了後の11月に手術を延期。17年は約30回登頂し、一気に100回を成し遂げた。以来、年に約30回のペースで続け、この日の200回達成にこぎつけた。
下山後は「登頂200回おめでとうございます」などと仲間からのメッセージが書かれた横断幕とともに記念撮影。荒井さんは「季節や時間、天気によって景色が全く違うので、『また次も』という気になった。自分一人ではなく、たくさんの人に支えられて達成できた。一回一回が大切な思い出です」と笑顔を見せた。【玉井滉大】