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2020年08月10日16時05分
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９日、ベラルーシ・ミンスクで大統領選の投票所に到着したルカシェンコ大統領（ＥＰＡ時事）
【モスクワ時事】９日投票の旧ソ連構成国ベラルーシの大統領選は即日開票され、国営メディアが伝えた出口調査結果によると、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領（６５）が得票率７９．７％で６選が確実となった。ただ、強権統治を続けるルカシェンコ政権は選管当局を影響下に置いており、選挙は公正性が疑問視されている。
現地からの報道によると、首都ミンスクで９日夜（日本時間１０日未明）、選挙不正に抗議する反政権派の支持者と治安部隊が衝突。治安部隊は閃光（せんこう）弾やゴム弾などを使用し、複数の負傷者が出た。タス通信によると、１人が死亡した。政権は抗議活動を徹底して封じ込める構えで、混乱が続く恐れもある。内務省は１０日未明、「警察は状況を制御している」と発表した。抗議活動は首都以外でも行われた。
数万人規模の選挙集会を開くなど支持を広げていた反政権派の女性候補スベトラーナ・チハノフスカヤ氏（３７）の出口調査での得票率は６．８％だった。主婦のチハノフスカヤ氏は大統領選出馬を目指していた反政権派映像ブロガーの夫が治安当局に拘束されたため、代わりに立候補した。
チハノフスカヤ氏は投票終了後の記者会見で「われわれは既に勝利した。自らの不安や無関心に打ち勝った」と強調した。