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新型コロナウイルスに感染した軽症・中等症用病床の使用率が、大阪府内では2週間前の2倍近くに増えている。4月の感染拡大期と比べると20～30代の割合が高く重症患者は少ないが、入院患者は急増。府や医療関係者は警戒感を強めている。
府によると、軽症・中等症の入院患者は8月6日現在359人で、確保する1069床に占める使用率は33・6%。2週間前は19・4%で、約1・7倍となった。りんくう総合医療センター（大阪府泉佐野市）の倭（やまと）正也・感染症センター長は「治療薬を早い段階で投与することで、重症化を抑えられている。その結果、重症病床は余裕があるが、中等症が逼迫（ひっぱく）している」と指摘する。
重症病床も気は抜けない状況だ。6日時点の重症入院患者は35人で、府が確保する188床の使用率は18・6%。2週間前の6・9%から約3倍に増えた。府は重症病床の逼迫（ひっぱく）が医療崩壊につながるとみており、吉村洋文知事は「重症者は後で増えてくる。病床を増やすのも容易ではない」と危機感を示す。
また、厚生労働省が公表する大阪府の軽症・中等症病床の使用率（7月29日時点）は48・7%と、府の発表より高く出るため、府は厚労省に報告する入院患者数を実態にあったものに変えたい考えだ。府によると、厚労省とは入院患者の分類方法が異なり、入院せずに自宅か宿泊施設で療養するかの判断を待つ感染者も「入院中」として報告する運用になっているという。担当者は「高齢者や重症者はすぐに入院先が決まっている」と話す。（森下裕介）
■病床使用率…（以下有料版で、残り149文字）
朝日新聞 2020/8/7 18:35
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