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毎日新聞2020年4月1日 12時05分(最終更新 4月1日 12時35分)
NTTドコモ会員のIDとパスワードを盗み取り、他人の電子マネーでゲーム機などの電化製品を不正に購入したとして、福岡県警などは1日、東京都や埼玉県在住の中国人グループの男女5人を詐欺容疑で逮捕した。5人はドコモを装ったSMS（ショートメッセージサービス）を会員に送って偽サイトに誘導し、IDなどの個人情報を入力させて盗み取る「フィッシング詐欺」の手口を繰り返していたとみられる。県警は購入した電化製品を転売して換金していたとみて調べている。
逮捕されたのは東京都北区の専門学校生、ジン・イエ容疑者ら22～32歳の5人。容疑は2019年4月1～3日、不正入手した他人名義のIDで電子マネーがチャージされたプリペイドカードを使い、都内の家電量販店で販売価格計約65万円分のゲーム機やタブレット端末などを購入したとしている。県警は容疑の認否を明らかにしていない。
19年10月にドコモのIDなどを盗み取られる被害に遭い、スマートフォン決済でタブレット端末などを注文された神奈川県の30代男性は取材に「懲りたので携帯での決済はもうやめた」と語った。キャンセルは間に合ったが、注文品は見知らぬアパートの空き室に届けられる段取りになっていたという。【中里顕】