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【悲報】数字以上に悪い「GDPマイナス成長」の中身
2015年8月19日
事前予想並みのマイナスだが中身は良くない
2015年4~6月期の実質GDP成長率は、前期比で▲0.4%(1~3月期+1.1%)、
前期比年率で▲1.6%(1~3月期+4.5%)と3四半期ぶりにマイナスとなった。
既に発表されていた各種統計より、市場では事前に▲1%台のマイナス成長が予想されていたので、
数値自体はサプライズではなかったが、需要項目別に見た「中身」があまりよくない印象だ。
市場予想対比では、消費が事前予想よりも大きく落ち込んだ一方で、
在庫投資が事前予想よりも上振れた(厳密には、在庫削減ペースが事前予想より緩やかであった)。
内訳をみると、これまで削減が続いていた製品在庫が、今回積み上がりに転じている。
在庫の場合、その積み上がりが先行きの需要増を見越した積極的な積み増しなのか、
それとも需要伸び悩みで消極的に積み上がってしまっているのか判断が難しいが、
今局面では輸出や消費が落ち込んでいる点を踏まえると、どちらかといえば後者であろう。
需要減で出荷が弱く、倉庫内に積み上がっているとみられる。消極的な在庫の積み上がりは、
いずれ生産調整を通じて圧縮されることになるため、先行きの生産・GDPの下押し圧力となる点が懸念材料だ。
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