15/06/15 22:44:53.97 .net
>>947
江戸→明治は物納から金納制に移行して、特に租税が金納になったのが大きかったわけだ。
これまでは村役人が物納で藩に納めていたのが地権者が国に納めることになった。
だから穀物相場が荒れると租税負担が変わるわけだな。
また、都市部では寺社領なんかに属していた商家は寺社にお布施という形で納めていた税が
中央政府に直接納められるようになった。
そしてこれら納税主体がだいたい松方デフレくらいの時期を境に
階層分化して富者と貧者、中央大資本と地方資本に分化した。
で、仰るようにたとえ納税主体は富者になってもそのしわ寄せは貧者にいくわけだ。
そして今までは地方で回していた資本も中央に持って行かれる。
明治・大正期の民主主義・社会主義運動というのは地方にお金を回しなさいよ
ぐらいの意味合いであってね。
そのパトロンは地方の富商とかだったからね。
旧社会党や自民党田中派が地方土着勢力を政権基盤にして
裏で結託していたのはそういう事だろうね。