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習近平主席、反腐敗闘争「まだ勝利していない」
北京＝林望2015年1月14日17時34分
中国共産党員の腐敗取り締まりを担う党中央規律検査委員会の全体会議が１４日、閉幕した。
習近平（シーチンピン）国家主席は「反腐敗闘争で、我々は圧倒的な勝利をまだ手にしていない」として、不正追及を緩めないとの考えを強調。さらなる大幹部の摘発もにおわせつつ、党内の引き締めを図る構えだ。
習氏は１３日の演説で、反腐敗の取り組みが「明確な成果を上げた」と評価。
昨年摘発した周永康（チョウヨンカン）・前党中央政法委員会書記や令計画（リンチーホワ）・前党統一戦線工作部長ら政権中枢にいた高官を巡る事件について
「徹底的に調べて処分し、共産党が問題に向き合い、自らを浄化できることを世間に示さねばならない」と述べた。
習氏は腐敗問題が「党と国家の存亡にかかわる」との危機感を改めて強調。
今年は国有企業への監視を強め、腐敗を防ぐための制度整備を急ぐよう求め、「タブーなき反腐敗闘争」を続けるよう指示した。（北京＝林望）